『世界の「住所」の物語』という本を読みました。
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早い話が「住所と人間の関係性」について古代から現代まで語った本ですね。
正直、個人名や聞きなれない地名がたくさん出てくる、あまり読みやすくない本でした。
ただこの本を読んだおかげで「住所がない不便さ」について知ることが出来ました。
住所がないということ
郵便物を届けてほしいとき、通販の荷物を受け取りたいとき、救急車を呼ぶとき。
そんなときに「住所」がないとどうしようもないというのは、日本の一般家庭で育った人には想像できない人が多いんじゃないかなーと感じました。
たまにホームレスを見て「働けばいいのに」という人がいるのですが、よくよく考えてほしい。
「住所がないのにどうやって履歴書を書けばいいのでしょうか?」
もちろん履歴書だけではなく、銀行口座も作れないし、子どもを学校に入れるのも大変だし、投票もできません。
住所がないということは、自分のアイデンティティを失うということ。
そして、住所がないということは不便であるということ。
この二つが特に印象に残った本でした。
他にも本書では……
・配達不能郵便物課で一日に一〇〇〇通もの宛先不明郵便物を解読した住所のエキスパート
・日本人特有の道案内の仕方
・世界中に住所をつけることは良いことor悪いこと?
などなど、住所にまつわるエピソードや議論が盛りだくさんですので、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか?それではまた!
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