こんにちは、カラガラです。
最近、Yahooニュースで山火事に関する記事を読みました。
こういうニュースを見ると、山火事が増えているように感じてしまいます。
しかし、その実態はどうなのでしょうか?
今回は、日本と世界の山火事の現状について調査してみました。
日本の山火事は減少傾向
まず、日本の山火事について調査してみました。
林野庁の公式ウェブサイトによると、直近5年間(平成29年~令和3年)の平均でみますと、1年間に約1.3千件発生し、焼損面積は約7百ヘクタール、損害額は約3.5億円となっています。
これを1日あたりにすると、全国で毎日約4件の山火事が発生し、約2ヘクタールの森林が燃え、約百万円の損害が生じていることになります。
しかし、近年の林野火災の動向については、短周期で増減を繰り返しながら長期的には減少傾向で推移しています。
これは、日本の森林管理が効果を発揮している結果と言えるでしょう。
世界の山火事も減少傾向
次に、世界の山火事の状況を見てみましょう。
国際環境経済研究所の記事によれば、山火事が地球温暖化のせいで起きているという意見がよく聞かれるようになりましたが、実は山火事の主な原因は森林管理の失敗であると指摘されています。
地球温暖化との関係ははっきりしていないとのことです。
また、NASAのデータによると、2003年から2015年にかけて、世界の燃焼面積は25%も減ったとのことです。
最大の理由は、人間が、肥料や農業機械を利用して生産性の高い農業を行うようになり、焼き畑や火入れ等の形で火を利用することが減ったためであるとされています。
しかし、北米カリフォルニアのように山火事が増えている地域もあるため、地域によっては山火事の増加が問題となっています。
これらの地域では、長年に渡って山火事を抑制したため、山に燃料が増えてしまった、木材利用が衰退し、山に燃料が増えてしまった、環境保護名目で山の利用を規制した結果、山に燃料が増えてしまった、人の居住地が山に拡大して、火災が増えたなど、様々な原因が挙げられています。
結論
以上の情報から、山火事が増えているという印象は、実際の状況とは異なることがわかります。
日本だけでなく、世界全体でも山火事の発生は減少傾向にあります。
しかし、それは森林管理が適切に行われているからこそであり、地球温暖化との関連性は明確ではありません。
山火事について語る際は、これらの事実を念頭に置くことが重要です。
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