こんにちは、カラガラです。
最近、ニュースやSNSで交通事故についての話題を見かけることが多いですよね。特に深刻な事故が起きると、「最近、交通事故が増えているのでは?」という不安が頭をよぎることもあるかもしれません。
しかし、実際のところ、交通事故の状況はどうなっているのでしょうか。
今回は、その答えを見つけるために、過去数年間の交通事故データを詳しく見ていきたいと思います。
まず、「交通事故の発生件数」、「交通事故での死者数」、「人口10万人当たりの死者数」の3つの指標を見ていきたいと思います。
交通事故の発生件数の推移
過去5年間で見ると、交通事故の発生件数は全体的に減少傾向にあります。
具体的には、2018年の430,601件から、2022年には301,193件にまで減少しています。
これは、5年間で約30%の減少を示しています。
なお、過去最も交通事故の発生件数が多かったのは2004年でした。
交通事故による死者数の推移
同じく、交通事故による死者数も減少傾向にあります。
2018年の3,532人から、2022年には2,610人にまで減少しています。
これは、約26%の減少を示しています。
なお、過去最も交通事故による死者数が多かったのは1970年でした。
人口10万人当たりの死者数の推移
さらに、人口10万人当たりの死者数も減少傾向にあります。
2018年の2.79人から、2022年には2.08人にまで減少しています。
これは、約25%の減少を示しています。
なお、過去最も人口10万人当たりの死者数が多かったのも1970年でした。
これらのデータから、
過去数年間で交通事故の発生件数、死者数、および人口比死者数はすべて減少している
ということが分かりました。
そして、この交通事故が減少している理由についてですが、以下のような要素が考えられます。
- 交通インフラの改善:道路の設計や交通信号の管理など、交通インフラの改善が進んでいます。これにより、交通事故のリスクが減少しています。
- 自動車技術の進歩:自動ブレーキシステムや車線逸脱警告システムなど、安全性を向上させるための自動車技術が進化しています。
- 交通法規の強化:飲酒運転や運転中のスマホ使用など、危険な行為に対する罰則が強化されています。
- 教育と啓発活動:交通ルールの教育や安全運転の啓発活動が積極的に行われています。
世界と比べて日本の交通事故は多いの?少ないの?
せっかくなので、日本と世界の国々を比較してみましょう。
人口10万人当たりの交通事故死者数はこんな感じ。
アメリカの交通事故死者数の多さにビックリしますね。
日本は割と少ない方に見えます。
人口10万人当たりだと、運転する人が少なければ交通事故も少なくなってしまうので、走行距離当たりの交通事故死者数も見てみます。
こう見ると、日本の交通事故死者数は少なくないように見えますが、減少傾向にはあるようです。
やっぱりアメリカが多いですね。
まとめ
- 過去数年間で交通事故の発生件数、死者数、および人口比死者数はすべて減少している。具体的には、発生件数は5年間で約30%減、死者数は約26%減、人口10万人当たりの死者数は約25%減である。
- 交通事故が減少している理由には、交通インフラの改善、自動車技術の進歩、交通法規の強化、教育と啓発活動などが挙げられる。
- 人口10万人当たりの交通事故死者数において、日本は他の国々と比較して少ない方だが、走行距離当たりの交通事故死者数では少なくないように見える。しかし、減少傾向にはある。
というお話でした。
報道を見るとついつい交通事故が増えているように錯覚してしまいますが、実際には減っているようです。
こういった間違った知見をアップデートしていくためにも、データに触れることは大切かなと思います。
皆さんの参考になれば幸いです。それではさようなら。
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