「妻が仕事を休んだ」2024年10月10日の日記

妻は看護師で、10月から新しい職場で働いていたのだが、8日の休憩時間に「本当に辛い」旨のLINEが来たので、帰ってきたあとにゆっくり話を聞いた。
妻の辛さを羅列すると以下のようになる。
- 初日からほとんど仕事の指導を受けていないのに、「経験者だからできるでしょ」と一人で仕事を回らされる
- 設立当初のメンバーで派閥が出来てしまっていて、自分がいても話に混ぜて貰えない
他にも細かい色々はあるのだけれど、こんな感じだ。そしてなんと、以前貰って残っていた安定剤をこの数日は飲んでいたとも白状した。そんな辛いなら薬飲む前に言ってよ～～～～～！！！！！！！！！
妻は元々環境の変化に弱いタイプで、前職の部署異動の際も酷く落ち込んでいた。それを経験していたせいで、「自分が環境の変化に弱いから今の職場が辛いだけで、時間が経てば大丈夫なのではないか」と悩んでいるようだった。逃げ癖がついてしまうのが嫌だとも言っていた。
僕としては妻に害をなす職場は滅んでしまえばいいと思うので、退職することを勧めた。そして、自分は正常な判断ができているか怪しいので、お母さんや友達に相談することを提案した。
妻のお母さんや友達に相談したところ、ほとんどの人に辞めた方がいいと言われたようだった。だが、ある先輩は「私もそういう経験あるからもうちょっと続けてみるのもありかもね」とアドバイスしてくれたようで、妻もその意見に乗ろうとしていた。
「あなたのそれは確証バイアスと言って……」とまた妻を説得していた。

出典：見ざる聞かざる・確証バイアスとは | 腰痛に強いここから整骨院グループ　東大阪市若江岩田駅前・八戸ノ里駅前・長瀬駅前 (https://higashiseikotsuin.com/blog_detail/?actual_object_id=4914&actual_object_id=4914)

確証バイアスとは、自分の意見に合う情報ばかり集めて、他の意見を無視する人間の特性です。これに囚われてしまうので、悩んだときにネットサーフィンするのはオススメしません。何てったって検索するのは自分なので。
妻の場合でいえば、理想は「辞めるor続けるのどちらの意見が多いかを集計し、多い意見を採用する」のが妥当な判断だと考えられます。しかし、入ってすぐ辞めることに抵抗のある妻は「先輩がこう言っていたし続けようと思う」と少数派の先輩の意見を採用し、他の多数のアドバイスを無視してしまっているわけです。
待て待て待てと説得するのですが、なかなか妻も折れません。妻は道徳心の強い素敵な女性なので、「入ってすぐ辞めるのは恥ずべき事だ」という信念で自分がボロボロになるのも辞さないのです。
私も今までの健康オタク知識を総動員して説得にかかりました。
- 「ボロボロにながら仕事を続けるか、ちゃんと休んでから新しい職場で頑張るか、どっちがいいと思う？」という、対比を使った質問（カリスマとかジョブス関連の本で読んだテクニックな気がする）
- 「まず今の気持ちを紙に書いてみて」と筆記開示を勧めた
- 「人に今の職場を勧めたいと思う？」と聞いた（人は他人事の方が賢明な判断ができるので）
- 「そんな状態で仕事を続けると聞いて、僕やお母さんはどう思うかな？」「僕が仕事を再開したときにあなたがボロボロだったら誰に頼ればいいの？」など感情に訴える
……書いててなんですが、こんな人間怖いですね。理屈でフルボッコにしてくるうえに感情にまで訴えてくる夫とかヤバいな。
でもそんな狂気の夫の頑張りもあって、とりあえず妻は休職することになりました。そしておそらく退職するでしょう。私も一安心です。