前回の記事で紹介したマリガンコンセプトを実際に膝関節に行う方法を書いていきます。
ちなみに以下に出てくるMWMとは、Mobilization with Movementの略で、運動を併用したモビライゼーションことです。
1.脛骨内旋MWMのセルフエクササイズ
脛骨の内旋を促すテクニックです。以下のように行います。
- 椅子などに足を乗せ、脛骨を掴み内旋させる
- その状態を維持したまま、膝を10〜15回曲げ伸ばししてもらう
最初はセラピストが脛骨の内旋を促し、適応があれば患者に指導するのがいいと思われます。
適応のある患者には、脛骨内旋を促すようなテーピングを行うのも有効だと考えられます。
2.マリガン「スクイーズ」テクニック
このテクニックは特に半月板損傷や関節裂隙の限局的な痛みに対して有効です。
- 患者は仰臥位または立位をとります。
- 施術者は親指を重ねて膝関節の関節裂隙に位置させます。
- 関節裂隙に親指で圧迫を加える
- 圧迫を維持したまま、患者に膝の屈伸運動を能動的に行わせる
体重をかけた状態と非荷重状態の両方で実施可能です。
3.内外側滑りMWM
内外側への滑りを促しながら行う運動です。
- 膝関節裂隙のすぐ下で、水平方向のモビライゼーションベルトを用いて外側(または内側)方向の力を加える
- 大腿骨に適切なカウンタープレッシャーを加える
- ベルトによる外側(内側)方向の力を維持しながら、患者の屈曲の可動域限界までゆっくりと誘導
- 3〜4回繰り返し、その後再評価を行う
最初に内側と外側の両方の牽引でテストすることで、最適な治療法を決定します。
まとめ
「膝関節に対するマリガンコンセプトでの治療は、脛骨内旋を促す方法、関節裂隙を圧迫する方法、脛骨の内外側の滑りを促す方法がある。」
というお話でした。
自分としては、脛骨の内旋は促すことが多いのですが、内外側への滑りはあまり意識していませんでしたし、圧迫する方法については考えたこともなかったので勉強になりました。
皆さんの参考になれば幸いです。それではさようなら。
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