「最近読んだ本」2025年9月10日の日記

日記
  • 『「モディ化」するインド』を読みました。
  • モディとはインドの首相のこと。「ニュースとかSNS戦略が素晴らしいので良い首相のように報じられることが多いけど、実際は独裁者ですよね」みたいな感じの内容でした。
  • こうなってくると、どんなことを僕たちは信じればいいのでしょうね?AIに頼ったところで、AIも情報操作の影響は受けるわけですし。時間をかけて歴史を学ぶしかないのかな。


  • 『「目に見えぬ侵略」「見えない手」副読本』を読みました。ややこしいですが、『目に見えぬ侵略』と『見えない手』という本があって、その内容をコンパクトにまとめ直した本です。
  • 「中国共産党がヤバい!世界を侵略してる!自由を謳った国ほど侵略しやすい!」みたいな怖い内容の本でした。さすがに留学生を工作員みたいに言うのはどうかと思いましたし(もちろん中には学生に隠れた工作員もいるのでしょうが)、中国共産党への対策を強化しすぎてスパイ防止法のような情報規制をするのも個人的には反対ですが、書いてある内容のほとんどは事実なのでしょうね。
  • インドも中国もそうですが、悪い人はいるものという前提で、美味しすぎる話には疑ってかかり、win-winの関係を築けるような努力を、国も個人も行っていかないといけないのだと思います。分散投資のような株式投資の基本は人生や国政にも重要だと僕は感じます。


  • 『給料はあなたの価値なのか』を読みました。
  • 「最低賃金を上げつつ、トップの報酬には歯止めをかけよう」という内容だと認識しています。でないと格差は広がるし、中間層の仕事の質も下がっちゃうという話でした。労働組合も大事みたいだけど、個々の企業の労働組合で頑張るより、業界の労働組合みたいな広くて大きい組織が理想っぽい。
  • 成果主義は賃金抑制に使われがちみたいな話も面白かったです。工場みたいな量が大事な仕事なら成果主義もいいかもしれないですけど、そうじゃなければ年功序列の方がベターなのかなと思ったりしました。


  • 『潜入ルポ 経験学歴不問の職場で働いてみた』を読みました。
  • 中学生のときとかに読みたかったなー。序盤のヤバい現場の話は今の僕には「ヤバいなー」の感想しか出てきませんでしたが、後半の「身体さえ健康ならできる仕事」の話は面白かったです。理学療法士が嫌になったら現金輸送の仕事とかしようかな。


  • 『なぜ難民を受け入れるのか』を読みました。
  • 人道と国益の交差点という枠組みで、各国の受け入れ手法と日本の戦略不足を分析する内容でした。特に、定住を目的に日本が主体的に難民を連れてくる方式が足りていないと論じています。
  • 日本は難民支援のためのお金はたくさん出しているけど、代わりに受け入れは少ないし、主体的に連れてくることはほぼないらしい。もちろん少しずつ増えてきてはいるんだけど、逆にウクライナからはやけに難民を受け入れたりする一貫性のなさも問題とのこと。
  • 個人的には、外国人観光客はあまり好きではないのですが、日本で働きたいという人なら移民でも難民でもドンドン来てほしいなーと思います。だって少子化と人口減少はしばらく続くのが確定してるわけですし。


  • 『決着! 恐竜絶滅論争』を読みました。
  • 「恐竜は隕石で絶滅した」というのを、たくさんの学者がタッグを組んで、エビデンスをひたすらに提示しながら、世界の常識にしたストーリーを分かりやすく解説してくれた本です。
  • これって陰謀論と戦う数少ない手段なのかなと思います。僕も含めて人間は陰謀論に染まっているものですが、それを個々人に指摘されても反発していまいます。でも、世界中のメディアで報道されるような大規模なエビデンスのまとめを、一般人にも分かりやすく説明すれば、「そんなもんなのかー」と刷り込みやすいはず。
  • そう思うと陰謀論というのは、「マス層に分かりやすく説明する手間を怠ってきた結果」なのかもしれません。


  • 『地域衰退』を読みました。
  • 「規模の経済に基づいた国の政策誘導は間違っていた。もっと各自治体がローカルに小規模で頑張れるよう下支えするべき」という内容だと認識しています。そう思うと平成の市町村合併ってなんだったんでしょうねー。

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